「ひとりで抱え込まないで」「たまには周りを頼ったり、手を抜いてもいいんだよ」と周りの人に声をかけられることが多い。そんなあなたは自覚なしの頑張り屋さんかもしれませんね。
原因がわからない体調不良は、頑張りすぎてしまっているサインの可能性があります。
頑張りすぎる人の特徴や長所、対処法を知り、体調を崩す前に心身の健康やバランスを上手にコントロールできるようになりましょう。
①完璧にこなさないと気がすまない
完璧主義の人に見られる特徴
真面目な頑張り屋さんな面が強いあまり、手を抜かずきちんとこなそうとしてしまいます。仕事ひとつをとっても高いハードルを設定し、目標を達成できないと自分を許せない傾向があります。
趣味や家事など仕事以外においても、ついつい頑張りすぎてしまう傾向はありませんか?
リラックスしたいはずのプライベートでも、完璧主義が顔をのぞかせてしまうと「こうでありたい」という自分の理想通りの結果を求めてしまうことがあるでしょう。
完璧主義を解決するためには?
完璧主義の人におすすめの対処法は、減点方式から加点方式へと考え方を変えてみることです。
仕事の達成度一つを取って考えても、「今日はここまでしか進めることが出来なかった」というマイナスなとらえ方ではなく「今日はここまで達成することができた」とプラスに考える習慣をつけましょう。
物事の優先順位を整理し、最低限達成したいラインを決めておくのも、罪悪感を感じることなく取り組むことができる方法の1つです。
②責任感が強い
責任感が強い人に見られる特徴
会社から帰宅した後や休日にも、仕事の気になることが頭から離れずオフモードになれないことも。
困ったときにも一人でなんとかしようとギリギリまで頑張ってしまい、「もっと早く頼って」と言われてしまう。そんな経験がある人は、責任感が強い人です。
自分の行動のせいで周りに迷惑をかけてしまうかもと考えすぎてしまい、なかなか助けを求めることができないこともあるでしょう。
責任感の強さを解決するためには?
ポイントは、意識的にオフモードになるスイッチをつくってみることです。帰りの電車で聞く音楽を決めたり、週末は趣味に没頭すると決めてみたり。あなた自身が仕事を手放すぞ!というイメージを持って取り組むと良いでしょう。
最後までやり切ろうとする気持ちは、とても素晴らしいものです。しかし誰でもミスをすることやつまずくこともあります。初めは小さなことからで良いので、周りの人に頼ってみる練習をしてみましょう。頼られた側も迷惑ではなく「信頼されているなぁ」と感じてもらえるかもしれませんよ。
もし無理をして頑張りすぎた結果体調を崩してしまうと、急に会社を休んでしまうことにも。結果的に人に大きな迷惑をかけてしまうこともありますよね。
③負けず嫌い
負けず嫌いな人の特徴
負けず嫌いな人は、勝ち負けに対してこだわりが強く、勝負事となると気合を入れて頑張りすぎてしまう傾向が。同期の中で誰が一番優れているか、誰が一番上司に気に入られているかなど常に気にしていませんか?
勝つことに全神経を集中してしまうと、周りが見えずに暴走してしまうこともあります。
競争が必要とされない日常でも、無意識のうちに人と比べるクセがついており、一喜一憂する瞬間があるようです。
負けず嫌いを解決するためには?
勝負の中身や意味より、勝つこと自体を目的としていませんか?果たして、本当に必要な良い勝負と言えるでしょうか。
例えばゲーム性のある楽しいと思える勝負や、参加することでステップアップできる要素が含まれているような勝負は良い勝負だと言えるでしょう。あなたの取り組もうとしている「勝負」の必要性について、一度立ち止まって自分自身の心に聞いてみましょう。
仕事はライバルと競うばかりではなく、チームで協力することもとても大切です。円滑なコミュニケーションや人間関係を築くことも、ある意味「勝利」と言えるかもしれませんね。
④自己評価が低め
自己評価が低い人の特徴
一つ目の特徴は、「わたしなんてどうせダメ」と自分自身を低く評価していることです。そのため周囲に認めてもらおうという一心で、更なる努力や結果を出さなければならないと考えています。
二つ目の特徴は、誰でもするような小さな失敗にやミスにとても敏感なことです。前向きに気持ちを切り替えることができず、もっと頑張らなければ周りから認めてもらえないのでは?と不安を募らせています。
自己評価の低さを解決するためには?
あなたの得意なことは?と尋ねられた時、すぐに回答できる人は少ないですよね。
しかし、自分の中では当たり前にできることでも、評価されるポイントになることも実は多いのです。
できないことに直面したとき、自己評価を低く見積もる必要はありません。なぜなら自分の価値は、必ずしもあなただけが決めるものではないからです。
他者から見たあなたははどう見えているか、客観的に判断する癖をつけてみましょう。
少しずつでも自分を受け入れ、ありのままの自分を認めてあげることが出来るようになるでしょう。
⑤人が喜んでくれるのが嬉しい
自己犠牲をしてしまう人の特徴
自分が頑張ったおかげで、上司や同僚、お客様が喜んでくれたときはとても嬉しく感じますよね。
しかし自己犠牲型の人の場合は、自分の仕事より、誰かから頼まれたり本当はやりたくない仕事を優先して抱えてしまうこともしばしば。
人に喜んでもらうことで自分を認めてもらいたい気持ちが根底にあり、頑張ることへのモチベーションとなっているからです。
自己犠牲を払うことを解決するためには?
周りの人の声に混乱してしまうこともあるかもしれません。紛らわされず、一度立ち止まって自分のキャパを見つめ直し、無理をしない範囲で自分のペースを大切にすることを意識しましょう。
人に尽くすことや喜んでもらうことを優先しすぎて、心も身体も疲れ切っていませんか?自分のペースを乱してまで人に尽くしては本末転倒です。
自分だけが頑張りすぎてしまう関係より、お互い大切にし合える関係へとシフトしていきましょう。
頑張り屋さんは、長所を生かして輝こう!
頑張りすぎてしまう人は、頑張るという行為自体に楽しさを感じている人が多いです。
がむしゃらに頑張っているとアドレナリンがみなぎってくる感覚に満たされたり、充実感や高揚感を感じて楽しくなります。
その感覚が忘れられず、良くないことだと思いながらも頑張りすぎてしまう。こうした負のループに陥ってしまうと、頑張っていない瞬間に物足りなさを覚え退屈と感じてしまうようになるでしょう。
頑張ることが楽しい!と思うのは良いことの一方、心身が気持ちに追いついておらず、睡眠不足や肉体疲労が溜まり体調を崩してしまうこともあります。
10代・20代前半は多少の無理が効いた人でも、年齢を重ねることで段々と無茶ができなくなります。まだ自分は大丈夫と思っている人も念頭に置いておきましょう。
楽しく頑張ることは、心と身体の健康なしでは成り立ちません。無理せず、バランスを取ることを念頭に置いて下さい。
頑張りすぎてしまう人は、「真面目で責任感が強い人」と高い評価を受けている面もあります。今回紹介した頑張りすぎてしまう人の特徴は、実は長所となりうるものばかりなのです。
ぜひあなたの長所を生かして、輝いて下さいね。